外国製のルーフエアコンは、冷えない・壊れる・使えないという意見がNET上で散見されて、ルーフエアコンに対する残念な評価として固定されてしまっている感があります。
自分のキャンピングカー歴は浅いのですが、それでも中古車の見た目があきらかにダメな機器を提示しての評価には疑問を感じます。
前車の6.6メートルキャブコンにはルーフエアコン「Dometic FreshJet 2200」を導入し、十分な冷房能力があったと感じていましたし、

今回の床設置「TRUMA Saphir compact」も必要十分な冷房能力を発揮しているので、少なくても、新車で新品であれば冷房能力は問題ないといえます。
勿論、家庭用エアコンには可変コンプレッサーを使った少ない消費電力と高効率性、低振動・低騒音の優位性があり、固定コンプレッサーを使うルーフエアコンとは絶対的な性能差があることは事実です。
こうした日本の安価で高性能な家庭用エアコンを流用するのは至極当然のことで、それを前提に設計された国産キャンピングカーはとても優れたものだと思っています。
しかしながら欧州キャンピングカーは別で、ルーフエアコン前提の完成されたインテリアを壊してまでして、生活感丸出しの室内機を組むのには疑問を感じます。
この辺りは、個人の価値観で良し悪しではありません。
最近はリチウムバッテリーを使えば電力的な問題は緩和できるので、当たり前のように欧州車に無理やり家庭用エアコンを押込むことは考えずに、車載用に専用設計されてスマートに設置できるルーフエアコンを選択肢に入れても良いと思います。
旧態依然としたルーフエアコンにも、大型機器にはインバーターコンプレッサー搭載型や、

直流コンプレッサーを使った12V稼働のタイプも出始めました。

今後はルーフエアコンの世界にも、省電力・直流化の波が押し寄せて、日本でも「第一選択」されることを期待します。