初めて買ったキャンピングカーはスロベニア製の全長660cmキャブコン。
特に前知識もなく倉敷のディーラーを訪れて、展示されてあったものを「これ下さい」的な感覚で選んだ一台目。
一見豪華な室内、広い車内に暫くは満足していたのだけれども、盛大に奏でる軋み音と安物っぽい造りにだんだんと不満が募り、半年もすると乗換えを検討し始めました。
欧州キャンピングカーは前席(運転席・助手席)を回転させて、リビングシートとして利用します。

そのフィアット純正シートも幅と厚みのあるしっかりしたもので、寛ぐための椅子としての座り心地も備えています。

キャブ部分のデュカト自体幅も広く、前席間はウォークスルーなので、リビングの一部として十分な広さを提供しています。

ただ、これも慣れてくるとキャブとコーチ(キャビン)部分で幅が違うことによる段差や、サイドウインドウの圧迫感が気になり始めて、もう少し前席の余裕が欲しいなと感じてきました。

となると、フルコンが視野に入ってくるのですが、アドリアは前記の理由で既に選択肢に無く、造りの点からハイマーに絞られてきます。
こうして、初めてのキャンピングカー購入からわずか半年でフルコンへの買替を検討し始めたのですが、なかなか決まらなかったのはサイズの問題でした。
HYMER EXSIS-iシリーズには主に全長とリアベッド形態別に504(599cm)、474(664cm)、594(699cm)、588(699cm)、678(749cm)の5モデルあります。
注)2021年現在カタログモデルは474、678のみ。
この中でも、599cmながらプルダウンベッドにより2ベッドで十分なラゲッジスペースもあるi504が気になっていたのですが、値段が問題。

税別1286万円という値段そのものではなくて、各モデル間の価格差がなかなか決められなかった理由です。
何といっても、価格差が小さすぎる・・・。

キャンピングカーは大きければ居住性は良いのは当然で、それなりの価格差があれば悩むことは無いのですが、599cmでシングルベッドのi504と664cmでツインベッドのi474の価格差はたったの10万円しかありません。
さらに699cmのi588とは60万円、749cmのi678に至っても90万円の価格差です。
この本体価格になると、100万円程度は誤差の範囲です。
599cmのi504に気持ちが決まりかけると、前車と同じ慣れたサイズのi474が10万円の価格差で邪魔をしてきます。
また、キャンピングカー用ガレージには7メールまで収まるので、60万の差でi588の快適性も誘惑してきます。
悩んでいる内にデスレフ・グローブバスGTI1に気持ちが傾いてみたり、新しいメルセデスベースのハイマーが日本に入ってきてから考えようと中断していたら、メルセデスベースの日本輸入が出来なくなってしまったり・・・。
そんな感じで1年半程悩んだ結果、599㎝のi504の購入が決まりました。

599cmとフルコンとしては最小に属するサイズに、i588同様のバストイレ・ギャレー設備が詰め込まれたi504は夫婦二人が車旅のみならず、休日の足としても気軽に使えると価格差を乗り越えての決定でした。