フィアットデュカト正規輸入

数年前に日本導入のアナウンスがあったものの、その後進展のなかったデュカトの日本導入が決まったようです。

今までは並行輸入車ということで、信頼性やアフターで敬遠されていた節がありますが、正規の取り扱いが決まったことは今後デュカトベースのキャンピングカーへの窓口が広がったことになります。

輸入車ということで信頼性に不安を持つ方もいるでしょうが、フィアットデュカトは欧州ではキャンピングカーのベース車としてスタンダードであることは勿論、コミュニティバスや商用車・トラック等の働く自動車として幅広く流通しているモデルです。

自分自身、欧州車に過去現在多く乗っていますが、デュカト自体も新車で2台乗り継いで特に機関的なトラブルは経験していません。
(注・20~30年前の旧車を複数所有しているため、トラブルに対する閾値が高いですが・・・)

特にこれから輸入される2022年モデルのデュカトは、安全装備が乗用車並みに強化され、長距離走るキャンピングカーには最適な追従型オートクルーズ機能や、最近のトレンドに沿ったデジタルメーターやハンドル等も日本のベース車には無い利点です。

自分自身のキャンピングカーに対する評価はデュカトベースしか経験が無いために、比較対象が乗用車で厳しくなりますが、カムロードベースとの比較が出来る場合はデュカトは「走るのが楽しい」クルマと言えるようです。

世界的なサプライチェーン問題で、日本製デュカトキャンピングカーが発売されるのはまだ先になるかもしれません。
現にハイマーは2022年モデルが本国で完売な上に日本入庫も遅延しているようで、新規オーダーは2023年モデルからの受付になっています。

大量生産で品質の安定した欧州製デュカトキャンピングカーが、日本で比較的安価で購入できる現状では、生産台数が限られる日本のビルダーがどう対応していくのかは未知数ですが、トイファクトリーの様な高品質なバンコンを作れるメーカーには期待しています。