欧州キャンピングカーに多く採用されているTrumaのヒーターボイラー。
暖房と給湯の操作は付属のコントロールパネル(以下CP)で行います。

CPと機器がiNETに対応したものであれば、専用の通信機器「iNET Box」を接続することでスマホアプリでのコントロールが可能です。
SIMを挿入することで外部通信機能が可能なシステムですが、BlueTooth接続のみでも追加機能の恩恵を十分に受けることができます。

もちろん、同社のエアコンをiNETに接続していれば、暖房給湯に加え冷房もスマホで一括操作が可能です。
iNet Boxの設置には機器との通信コネクター及び12V電源の接続が必要で、ヒーターとサブバッテリーのあるリビングシート下に設置して配線しています。

接続後にエアコンの操作統合の時と同じくCPでの初期化と、iBOXとスマホのBlueTooth接続をすれば機器が認識されます。
アプリを起動すると、CPのディスプレイにはAPPと数秒表示された後にアプリでの操作が反映されるようになります。

CPでのロータリーとクリックの物理的操作には慣れが必要ですが、スマホアプリでの操作は直感的で簡単です。

これから寒くなる時期、就寝時の温度調節を布団の中で操作出来るのは便利です。
また、夜の寝静まった車内ではCPのクリック音は響くので、スマホで無音で出来ることは相方の就寝に気を使わなくて済みます。
このTrumaのiNetシステムも、2022年からは同社Combi付属の操作パネルの位置づけから他メーカーとのリンクや機能拡張の容易なレトロフィット的な発展もするようです。

こういった車内設備のスマート化はキャンピングカーメーカーでも2020年以降進められていて、各メーカー共に車内の空調、照明、各タンク容量等がスマホで確認・操作できるようになっています。



最新とはいかなくても、既存の機器をアップデートして隠された機能を引き出すのも楽しみの一つです。