Vantech ZiL520からHymer Exsis-t374へ

ジル520からエクシスt374に乗り換えの話。

普段の足にP社とV社の独製大型SUVを使う彼は、ジル520の新車時からの不満点であるトラック然とした走行性と外観に3年で見切りをつけたようで、ハイマーの2022年モデルを待たず乗り換えです。

とはいえ、架装部分に関してはZiL520に不満点は無く、取り回しが容易な6メートル以内で乗換え条件を満たした欧州キャンピングカーは、ハイマーのエクシスt374でした。

Hymer Exsis t374は全長599cmのコンパクトサイズにリアツインベッドを備えたモデルです。

欧州キャンピングカーに多いこのレイアウトは広い就寝スペースがあり、ツインベッドは互いの睡眠への干渉が少なく、ステップにより昇降が容易で着替え等のスペースも取れる優れたレイアウトです。

その分ユーティリティとリビング部分にしわ寄せが来ますが、車内最後端まで見渡せるレイアウトにより、同じサイズのうちのフルコンより視覚的に広く明るく感じられます。

カムロードも足回りを強化していたとはいえ、デュカトのクルマとしての安定と安心感は驚きに感じるようで、高速の追越し車線を楽に走れる走行性能に満足の様子です。

実際にt374を運転させてもらった感じでは、運転席周りにスチールの外壁を残すキャブコン(セミインテグレート)はフルコン(インテグレート)より剛性が高く、Exsis-i504より200mm長いホイールベースは安定感としなやかさを感じ、キャブと架装部分の塊感はもう架装車両では無く乗用車感覚です。

同じキャブコン型でも、前車のアドリア(2018年モデル)のユッサユッサとした架装部分の揺れや、盛大に奏でるきしみ音等とは無縁で、架装部分は走行時の異音を発生させず、AL-KOシャシーの性能とハイマーの質感と剛性の高さを再認識です。