LPガス自動切換式調整器

ほとんどの輸入キャンピングカーの熱源はLPガス仕様で、エクシスも例にもれずLPガス容器(ガスボンベ)8Kgが2本搭載されています。

LPガスは、これ一つで暖房・給湯、調理に冷蔵と、キャンピングカーには非常に有用な熱源なのですが、充填と容器交換の手間があります。

暖房を使う冬はガスの消費が多くなるので、ガス切れは決まった様に冬の夜中に起こり、前車のキャブコンでは寒い夜に暗い車外で容器交換作業をしたことが多々あります。

ADRIAのガス容器室

交換作業自体は使用済容器から予備容器にホースを接続し直すだけなのですが、暗く寒い夜中ではホース先端に付いたガス調整器の接続口が合わせづらく、また可燃性ガス容器は逆ネジということもあって慣れるまでは手間が掛かることもありました。

これに対して、今のハイマーには日本仕様として標準で自動切換調整器が付いており、それ自体はキャンピングカー用ではない家庭用の流用ですが、以前の様な交換の手間を省けるとても便利な機能があります。

切替ハンドルの三角側が使用側で、主容器が空になると表示器が赤色になって予備側に自動的に切り替わります。

katsuraseiki

上画像では左の使用側が空になり、表示器が赤いことから右の予備側に切替わっていることが判断できます。

katsuraseiki

容器交換は、切替ハンドル操作により予備側を使用側に切替え、使用側だった方の容器を外して充填済容器と交換するのが通法の様です。

エクシスのガス容器室の並びでは、奥の容器が空になった場合にそれだけを取り出すことが出来ず、2回に1回は容器充填交換の際に個々のバルブを閉めて2本とも取り出す必要があります。

このガス容器の並びでは自動でないと2本の切替作業がいかに面倒か、そしてこの装置がどれだけ役立っているかを前車の冬の苦労と共に思い出させてくれます。