18インチ+普通車用低圧タイヤにより、乗り心地は劇的に改善されました。
ですが、そもそも普通のクルマの乗り心地に近づいただけなので、すぐに慣れてしまうのも事実。
最初の感動が薄れると、また気になることが出てくるのは世の常です。

初めはロードインデックス109が得られる空気圧より高めの3.1barから始めて、その後2.9barまで落としましたが、その当たりの柔らかい乗り心地に慣れると、逆に柔らかさゆえのネガを感じ始めます。
自転車で例えると判りやすいのですが、空気がパンパンに入った状態では、段差でサドルの衝撃は強いけれどペダルは軽く進むのに対して、タイヤが少しつぶれた状態では衝撃は弱いけれど重くて進まない、
まさにこの状態で、クルマが重く感じる割にフワフワでしっかり感が無くて全然ダメ。
そこで、タイヤ空気圧を3.2barまで上げたところ、上記のネガが解消されて1割空気圧を増やすだけでいい感じの乗り心地と走行感がでてきました。
空気圧はどこまで上げていいものか悩むところです。
乗用車用タイヤは最大3.5barというのが目安でしょうが、例えばBMWやメルセデスでは乗車人数や搭載貨物、さらにはスピードレンジで空気圧の指定があります。

上図では2.9barで690Kgのロードインデックス(LI)95が得られるタイヤに、乗車人数5人でリア3.5barという空気圧を自動車メーカーが指定しています。

空気圧を上げても荷重能力(LI)はそれ以上増えないにもかかわらず、重いから空気圧を上げるのは感覚的に理解できます。
それをコーションプレートで明記しているので、タイヤの耐圧性には問題は無いともとれます。
CPタイヤではどこまで下げるか、普通車タイヤではどこまで上げられるかで悩んでいる感じですが、3.5barまでの範囲内で自分好みの走行感が得られる空気圧を探してみることにします。

今回の18インチ化で、タイヤに対する理解が少し深まりました。
いままでは、「215/70R15」ここまでは解っていましたが、その後の「CP109Q」は見えておらず、XLとかLT、CやCPなどはキャンピングカーに乗って初めて意味のある文字数字として意識に入ってきました。

そういう目で趣味クルマのタイヤを見ると、195/50R15 82VのSタイヤを標準装備として前輪に履く車重650Kgのこのクルマの空気圧は1.6barです。
なんたって、1輪あたり200Kgの負荷能力があれば事足りるわけですから、この空気圧でも良い訳です。
そう考えると、225/75R16CP118Rのアジリスキャンピングもメーカー表記の525/600kPaに拘らず、気に入った走行感が得られる総重量に見合った空気圧を探し出すのも良いのでしょうね。