前車のアドリアキャブコンは購入時215/70R15でしたが、

16インチに履き替えました。

16インチにすると、タイヤは225/75R16となって外径が大きくなり、見た目と体感できる乗り心地の改善が見られました。

今のハイマーはこれと同じサイズですが、フロントはスプリングをGOLDSHUMITT製に換えたデュカトのストラットで、リアはFIATシャシー・リーフからAL-KOシャシー・トーションバーサスペンションとなっています。
このため、前車に比べると走行性能は良いですが、高い空気圧を要求するタイヤは同じなので、タイヤ自身で吸収できない路面の段差は不快な衝撃となって伝わってきます。
ならば、扁平率を下げてタイヤ幅を225から255へと広くすることで接地面積を増やし、空気圧が低くても必要なロードインデックスを得られる18インチ化が乗り心地と安全性を両立できる方法になります。
15インチから16インチは扁平率が70から75へ大きくなり、タイヤ自体の厚みが増すので、高い空気圧でも乗り心地が改善されました。
16インチから18インチは逆に扁平率が75から55へと小さくなり、普通なら乗り心地が悪くなるのですが、空気圧が下がることでタイヤ自体の衝撃吸収が高まって乗り心地の向上が見込まれます。

上画像でも、CP/LTの高圧を要求するタイヤではなく、乗用車用のXL規格タイヤを履いていることが判ります。
では、18インチ化の他に乗り心地の改善が出来ないかを考えてみると、やはり空気圧となります。(ダンパーはKONIに交換済み)

ミシュラン・アジリスキャンピング、225/16R75CPのメーカー指定空気圧は525~600kPaですが、この空気圧で得られる軸荷重能力2640Kg・2軸で5280kgは、うちのエクシスには大きすぎる数値です。
実際、ハイマーの取説ではこのタイヤの指定空気圧は車両サイズ(FIAT系)の大小関係なしにフロント4.5bar・リア5.5barになっています。
ならば、車両重量2880kgで普段最大積載しても3150kg程度のうちのエクシスなら、もう少し下げても良いのではと考えてしまいます。

この表ではAgilis CampingのLIは116となっていて、5barまでの対応表ですが参考になります。
これによれば、3barで1軸1730kgの負荷能力になっていますが、流石にここまで下げるのは負荷能力以外の問題があります。
ロードインデックス109程度の能力は欲しいのでうちのエクシスでは4barで1軸2100kgが良い落としどころでしょうか。
キャンピングカーメーカーの指定空気圧以下に落とすのは自己責任が伴いますが、実際に海外のオーナーが自車の車重に応じた空気圧(下げすぎとは感じました)にしたところ、乗り心地の大きな改善が見られ、その後18インチ化にした乗り心地の有意差が見られなかったとの報告もあります(次があったとしてもまた18インチを選ぶようです)。
16インチで18インチ同様の乗り心地を得るには相当空気圧を下げなければならず、そうすると安全面を含めた他の問題が出てきます。
やはり18インチにして、適正空気圧で適正な負荷能力を持つタイヤを履かした方が最善なのでしょうね。カムロードで使われる15インチの表も載せておきます。
