フルコンの場合、キャブ部分にはフレームのシェルがありません。

フレーム支持のBピラーが無いので、フロントシートはカブリオレによく見られる社外製のシートベルト一体型になります。
欧州キャンピングカーは、フロントシートを回転させてリビングの一部とするために、そのシートは厚みのあるしっかりとしたものとなり、運転時のみならず寛ぐときの椅子としての快適性も持ち合わせています。
運転時のシートポジションは、前後スライドとリクライニングは勿論のこと、座面前後のチルト調整も可能なところは、FIAT純正と同じです。
また、アームレストも標準で装備されており、リビングシートと共通の生地素材で統一感を持たせています。
ひとつ気になった点は、フルコンモデルはフィアット純正シートと形状が違うために、シート回転時に引き上げたサイドブレーキレバーに接触してしまいます。

同じデュカトでもキャブコンではハンドルに当たっても、サイドブレーキレバーに当たることは無かったのですが、フルコンの場合は回転させる際にシートを最前方にスライドさせておく必要があります。