国産を除く欧州キャンピングカーの話です。
前車のデュカトベースのキャブコンの全長は660cmでした。

この時にも最初は599cmのキャブコンを考えていたのですが、このサイズではスライドアウト型を除けば、ベッドはリア横置きダブルサイズに限定されます。


横置きダブルだと、就寝後のトイレ等で相方を起こしてしまうことになるので、ある程度プライベートを保てるツイン縦置き配置の660cmを選択した訳です。
なお、ベッドの個別化だけを見れば、固定のフロント・リアベッドをもつ599cmのアルコベン型キャブコンもあります。


フルコンはフロントに格納できるベッドがあり、599cmの車体でもスマートな外観を保ったまま2ベッド仕様となります。

エクシスi-504の場合、その2ベッドはリアは通常の縦ツインのシングル(85×190)より大きめ(115~90×200)で、フロントはダブル(150×190)と共にゆったりサイズです。

リアベッドでも仮眠程度なら二人が横になれますが、車中泊の場合はリアベッドは寝具に場所を取られるので、日中のベッドで休息はし辛くなります。
プルダウンベッドに寝具をそのままで格納すると、所定位置まで戻せず揺れてメカニズムに負担が掛かって走行時の異音となり、ヘッドクリアランスが少なくなって頭をぶつけることもあるので、寝具はリアベッドに保管することになります。

就寝時にリアベッドを使うためには寝具をフロントに移さなければなりませんが、プルダウンベッドを展開してもリビングシートとテーブルは使える状態にあるので、相方がリアベッドで就寝後も睡眠の邪魔をすることなく寛ぎの時間を取ることは出来ます。
全長599cm・全高277cmのコンパクトサイズでスマートな外観を保ったまま、二人が快適に就寝できるスペースと、ロードバイク2台がそのまま収まるラゲッジルームが共存できるのはフルコンならではと思います。