Truma Combiヒーターボイラーの凍結防止装置

寒くなってくると、FFヒーターの出番です。

うちのエクシスのFFヒーターは、ボイラー一体型のTruma Combi 6です。

ボイラータンク内蔵型は、凍結による破損防止の安全装置が本体近くに備え付けられており、一定温度以下になると自動的に車外へ排水するようになっています。

居住地は温暖で氷点下になることは珍しく、前車のアドリアもこれが作動したことはなかったのですが、今年2月の寒波で初めてハイマーで作動しました。
といっても、出先ではなく自宅駐車場で作動したので特に支障はなく、日帰りドライブの為に給水して出先で水栓を開いた際に気が付きました。

この状態で清水タンクに給水しても、ポンプが動いていなければ水回路の流れは無いので、ボイラー水が抜けていても凍結防止装置が開いていることは分かりませんが、水栓からの吐水がエアを噛んだ水流になることで気付きます。

リビングシート足元床の小さなハッチを開けて、凍結防止装置の飛び出た青いボタンを押込んでリセット操作を行い、HOT側で暫く水を出してボイラータンクに水が充填されると、エアが抜けていつもの水流に戻ります。

なお、上部の菱形レバーは強制排出用で、上画像で言えば12時の方向に長軸を合わせると排出され、自動排出の場合は9時の方向のままで、下部のボタンだけが飛び出た状態になります。

ハイマーの清水タンクはボイラーより低い床下の位置にあって、水栓にある物理的なスイッチでポンプが作動する為に、たとえ凍結防止装置が働いてもボイラータンク内の水が抜けるだけで、清水タンク内の水まで抜けることはありません。

これが水圧センサー型スイッチでポンプが作動するタイプなら、電源が入っている場合に凍結防止弁が開くとポンプも作動して、ボイラータンク経由で清水タンク内の水が抜け出るかもしれません。

ADRIAの清水タンク近くの水圧センサー型スイッチ。つまみを回してキャリブレーションをとります

前車のアドリアがこの水圧スイッチ型でしたが、この手のタイプは冬場のFFヒーターを使う時期に動作が不安定になりがちです。
Truma Combiはボイラー一体型のFFヒーターなので、ボイラータンク内の水温が上がると水回路の圧力が変化して水圧センサーが誤認識するのか、水栓を開けてもポンプが動かなかったり、閉じてもポンプが止まらずに回りっぱなしになることが多々ありました。

In-Line Pressure Switch

アドリアではヒーターを使う季節になると、この水圧センサースイッチの調整をしていたものですが、今のハイマーは水栓にある物理的スイッチなのでこういう問題も起きないので手間が掛かりません。