ハイマーの新しいモデルに4輪駆動の「CrossOver」が出ています。

現状、日本では購入できないW907(FFはW910)メルセデス・スプリンターをベースとしたキャブコンとバンコン。

日本で欧州キャンピングカーを選ぶうえで、障害となっていたLPG-ヒーターボイラーでは無い装備となっています。

・軽油FFヒーター・ボイラー
・コンプレッサー冷蔵庫
・2×90Wソーラーパネル
・2×135Ahリチウム+95Ah鉛のHYMER Smart Battery System
Wild Campingでの利用を目的としているようですが、コンセプトを読んでいくと、欧州のキャンピングカー事情を垣間見ることが出来ます。

「中央および東ヨーロッパの多くでは、指定された場所以外での利用は禁止されている」これが、欧州キャンピングカーのLPガスと電力消費を厭わないルーフエアコンが装備される理由なんでしょう。
Van LifeやWild Campingについて調べてみると、一部の国ではあらゆるwild campingを禁止していたり、公共の場所での車中泊に対するグレーゾーンも見受けられますが、概ねインフラの整った施設で使うものであるというのが、欧州キャンピングカーの基本の様です。
例えば、欧州でも北のスカンジナビアには、Right of Public Access「自然享受権」という、土地の所有者に損害を与えない限りにおいて、すべての人に対して他人の土地への立ち入りや自然環境の享受を認める権利があります。「自然享受権」は主にテントを利用するハイカーやサイクリストにのみ適用されますが、キャンピングカーを使用している場合でも、交通を妨害せず、禁止されていない限り、道路脇や公共駐車場に駐車できるとあります。
Simply hit the road, change your plans on the spur of the moment and stop wherever it’s most beautiful: travelling with your own vehicle has many advantages and can be tailored to suit your own needs and wishes. Would you prefer to avoid camping grounds and spend your holidays at campsites in the great outdoors, miles away from traditional campsites? Just want to head off into the unknown along unpaved roads? That’s no problem if you have a self-sufficient motorhome or camper van with four-wheel drive. But what is it that actually makes a motorhome self-sufficient?

欧州も日本と同じで、車旅は自分の好きなように時間と行程を決めて、好きなところで過ごしたい。そのためには、インフラに依存しない自立した装備を持つキャンピングカーを求める層があることは共通しているようです。
日本にも適したコンセプトで気に入りました。
いかにも4駆というカッコも良いし、河原にも入っていけてキャンプの幅が広がる。

過去にはインテグラルモデルの4駆もあったから、期待。
早くハイマージャパンでもメルセデスベースが販売できるようになれば良いですね。